親になってから

回顧録

全員親しいわけでもなかった。

今まで事故で同級生が亡くなるという経験を3度思い出した。

一人目は小学校2年生のころ、隣のクラスの男の子。廊下で滑って後頭部を強打。入院後、亡くなった。体育館で校長先生が「決して廊下は走らないように」と話していたのを覚えている。子供の私からしたら漠然と悲しいという感情ともう会えないのかという寂しさしかなかった。

二人目は高校を卒業して少ししてからだ。別のクラスだったY君がバイクで逝った。事故の詳細は聞いていないが、即死だったようだ。会えば言葉を交わす程度だったが、良いやつを絵に描いたような人だった。「まだこれからやのに」って思ったのを覚えている。

三人目はアメリカ留学中の時であった。日本で留学準備スクールで知り合ったS君。遠路滋賀県から大阪まで通ってきてた。クールな笑いで楽しかった人。アメリカでは私はシアトル。彼はウィスコンシン州へ。車の後部座席に乗っていて投げ出されたらしい。ウィスコンシンは酷寒の地。痛くて寒かったやろう。ご遺族の無念は計り知れない。異国の地で悲しみの中、様々な手配・手続きをしなければならない。この時私は初めて遺された家族についても考えたりした。

そして、今。思い返せばわが子を失う親の気持ち。想像するだけで涙が出そうになる。誰にでも起こりえる。

 

 

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